旅の道　第三停留所　夏のお勧め本の話

夏のお勧め本の話
　Topic of recommendation book of the summer

August 9, 2007

　これは…すさまじい漫画に出会ったものだ。
　身震いがするほどの漫画というのも久しぶりだが、この{皇国の守護者』はかなり面白い。
　話は日本を髣髴とさせる皇国とロシアのような大国の帝国が争いあう仮想大戦。文明はそこまで進歩してなく明治初期程度のレベル。だがこの世界には天龍やサーベルタイガーなど架空の生き物や技術が存在する。
　物語の主人公、新城直衛はそのサーベルタイガーを従わせた部隊、剣虎兵の中尉である。
　絶望的敗戦状態から生き残ろうと足掻き戦略を練る様はリアリティにあふれている。(戦場には行ったことはないけども…）自分自身が戦場の中にいるかのような緊張感。絶望的な状況に追い込まれいかに生きる術を手繰り寄せるか、この漫画は戦争の無常さ、非情さをすばらしいまでに体現している。
　戦争であるから主要人物と思われる人間も時に簡単に死んでいってしまう。それがまた戦争の無常さをよく表す。だれかれかまわず死はやってくるそれが戦争なのだ。
　果たして新城直衛は生き残ることが出来るのか………。
　というわけで夏のお勧め本一冊目は『皇国の守護者』

　話の流れを見る限りかなり悲愴的な方向に流れていってしまいそうな気もするのだけれども…。
戦争ってやっぱり無益だよ(´・ω・｀)…。

新城と剣牙虎の千早。

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Author:竹馬新太郎

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